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庖厨
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はうちゆう
ふりがな文庫
“
庖厨
(
はうちゆう
)” の例文
庖厨
(
はうちゆう
)
の膳棚の下へ逃げかくれしかば、公、御刀を棚下へさし入れて、へし付け給ふに手にも覚えず刃
徹
(
とほ
)
りて管内死してけり、是れに依つてかくは名づけ給ふとぞ——
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
エリスは床に
臥
(
ふ
)
すほどにはあらねど、
小
(
ちさ
)
き鉄炉の
畔
(
ほとり
)
に椅子さし寄せて言葉
寡
(
すくな
)
し。この時戸口に人の声して、程なく
庖厨
(
はうちゆう
)
にありしエリスが母は、郵便の書状を持て来て余にわたしつ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
戸口に入りしより疲を覚えて、身の節の痛み堪へ難ければ、
這
(
は
)
ふ如くに梯を登りつ。
庖厨
(
はうちゆう
)
を過ぎ、室の戸を開きて入りしに、机に倚りて
襁褓
(
むつき
)
縫ひたりしエリスは振り返へりて、「あ」と叫びぬ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“庖厨”の意味
《名詞》
庖厨(ほうちゅう)
台所。くりや。
(出典:Wiktionary)
庖
漢検準1級
部首:⼴
8画
厨
漢検準1級
部首:⼚
12画
“庖厨”で始まる語句
庖厨口
庖厨部