幼心おさなこごろ)” の例文
みよ子自身、もはや父に対してなんの反感もなかつた、寧ろこれからこそ父に甘へて行きたい幼心おさなこごろで一杯だつた。彼女はなんとかして兄をなだめたかつた、優しい素直な心の兄に返つてもらひたかつた。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)