幼少をさな)” の例文
お牧、お霜婆、斯の手紙には私は主に少年の眼に映じた婦人のことを貴女に書く積りですから、その順序として幼少をさない隣の家の娘のことを御話するのです。
彼等幼少をさないものを眼前めのまへに見る度に、自分等の少年の時と同じやうなことが矢張この子供等にも起りつゝあるだらうか。丁度自分等も斯樣な風であつたらうか。
そのさまを眺めると、私が隣の家の娘と遊んだのは丁度そんな幼少をさない年頃であつたことを思出します。