トップ
>
平蜘蛛
>
ひらくも
ふりがな文庫
“
平蜘蛛
(
ひらくも
)” の例文
理髮店に歸ると、源助は黒い額に青筋立てて、長火鉢の
彼方
(
あつち
)
に怒鳴つてゐた。其前には十七許りの職人が
平蜘蛛
(
ひらくも
)
の如く
匍
(
うづくま
)
つてゐる。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
森は
二歩
(
ふたあし
)
三歩前へ進み、母を始め姉や娘に向ッて、
慇懃
(
いんぎん
)
に挨拶をして、それから
平蜘蛛
(
ひらくも
)
のごとく
叩頭
(
じぎ
)
をしている勘左衛門に向い,
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
給仕人が
平蜘蛛
(
ひらくも
)
のようになって謝っているがどうしても許さないのです。何かと思ったら、スパゲッティの
茹
(
ゆ
)
で方が悪いといって、お皿ごと床に叩きつけて怒ったのだそうです。
お蝶夫人
(新字新仮名)
/
三浦環
(著)
見ると、階段の天井に、
平蜘蛛
(
ひらくも
)
の様にへばりついた明智の姿。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
蜘
漢検準1級
部首:⾍
14画
蛛
漢検準1級
部首:⾍
12画
“平蜘”で始まる語句
平蜘