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帰雁
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きがん
ふりがな文庫
“
帰雁
(
きがん
)” の例文
と、守人は、すでに
幾人
(
いくたり
)
かの生血を知っている
水心子正秀
(
すいしんしまさひで
)
の作、
帰雁
(
きがん
)
の一刀を腰にぶち込んで、忍びやかに方来居を立ちいでようとした。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
が、
帰雁
(
きがん
)
はいかにも無理じゃ。おれは余り
可笑
(
おか
)
しかったから、次の日山へ行った帰りに、椿の葉を何枚も拾って来てやった。その葉の虫食いを続けて読めば、帰雁二どころの
騒
(
さわ
)
ぎではない。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
近づくにしたがい咲く花の
蕾
(
つぼみ
)
も大きくふくらんでくるのを見ては、春の花のすべてを見ずに行くことが心残りに思われ、
帰雁
(
きがん
)
のように
霞
(
かすみ
)
の山を捨てて行く先は、自身の家でもないことが不安で
源氏物語:50 早蕨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
それが一つには
帰雁
(
きがん
)
とあり、一つには二とあったそうじゃ。合せて読めば
帰雁二
(
きがんに
)
となる、——こんな事が嬉しいのか、康頼は翌日
得々
(
とくとく
)
と、おれにもその葉を見せなぞした。成程二とは読めぬでもない。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
帰
常用漢字
小2
部首:⼱
10画
雁
漢検準1級
部首:⾫
12画
“帰雁”で始まる語句
帰雁二