布晒ぬのさら)” の例文
村の山の下には高さ二丈余もある大岩が立っていて、その名を山姥の布晒ぬのさらし岩といい、時々この岩のてっぺんには、白いものが掛かってひらめいていることがあるといいました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
白い手拭が清澄な水の中で布晒ぬのさらしのように棚引いていた。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)