岩片いし)” の例文
それから下へ降りて来て岩の上で例の岩片いしをたれている太い綱の端でしばっておいてふたたび塔上へ登る。
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
けれどもすぐにわたし達は、塔の根元の一番はげしい波打ち際の一段高くそびえた岩の上で、おなじような岩片いしが飛沫にぬれていくつも転がっているのを、ほとんど手さぐりで発見した。
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
この岩片いしには、この辺の海岸にはいくらでもいるフジツボやアマガイのような岩礁がんしょう生物が、少しもついていないところをみると、どうしてもこいつは、満潮線以下にあったものではないね。
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)