“山隈”の読み方と例文
読み方割合
やまくま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近くの山隈やまくまで、うるさいほど小寿鶏こじゅけいが鳴く。風が出て雲が流れ、部屋のなかが、急にたそがれてきた。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
私はこの上の猪の出る山隈やまくまに、ささやかな領地を持っている青山大炊介という郷士ですが、四、五年、下野しもつけの足利に居り、この谷津にかような邸第の出来たことも、今日はじめて知った次第。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)