山合やまあひ)” の例文
山又山伝ひに迷ひめぐりて行くうちに、二十日月いつしか西に傾き、夜もしら/″\と明け離るれば、遥か眼の下の山合やまあひ深く、谷川を前にしたる大きやかなる藁屋根あり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それにしてもよくもかうした山合やまあひの温泉に入つて来たものだ! とKは思つた。
浴室 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)