“履出(ふみだ)” の例文
仄白(ほのじろ)い夜の雪ばかりで誰の影も見えません。暫(しばら)く佇立(たたず)んでおりましたが、「晴れたな」と口の中で言って、二歩(あし)三歩(あし)外へ履出(ふみだ)して見ると、ぱらぱら冷いのが襟首(えりくび)のところへ被(かか)る。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)