“屍肉(しにく)” の例文
あるときは墓をあばいてまだ死んでまもない屍肉(しにく)をくらうというありさまで、実際鬼というものは、昔ばなしには聞いてもいましたが
「墓場の屍肉(しにく)から、燐(りん)ぐらいのものはとれるか知らないか、赤光(しゃっこう)を出す薬液などがとれるものか。ばかばかしい」
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは凄まじい働きだったが、城太郎の脇差は、屍肉(しにく)から抜けなくなってしまった。彼があわてている間隙に、もう一名の郷士が、跳びついて来たらどうなるか。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)