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屈托気
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くったくげ
ふりがな文庫
“
屈托気
(
くったくげ
)” の例文
写生文家のかいたものには何となくゆとりがある。
逼
(
せま
)
っておらん。
屈托気
(
くったくげ
)
が少ない。したがって読んで
暢
(
の
)
び暢びした気がする。
写生文
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其処で喬介は、大きなアフリカ産の牡虎が、
屈托気
(
くったくげ
)
に昼寝をしている姿を見詰めながら暫く深い思案に陥っていた。が、急に向き直って、晴れ渡った大空の一角に眼をやった。
デパートの絞刑吏
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
軒下
(
のきした
)
から奥を
覗
(
のぞ
)
くと
煤
(
すす
)
けた
障子
(
しょうじ
)
が立て切ってある。向う側は見えない。五六足の
草鞋
(
わらじ
)
が
淋
(
さび
)
しそうに
庇
(
ひさし
)
から
吊
(
つる
)
されて、
屈托気
(
くったくげ
)
にふらりふらりと揺れる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
屈
常用漢字
中学
部首:⼫
8画
托
漢検準1級
部首:⼿
6画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“屈托”で始まる語句
屈托
屈托顔