尾垂おたる)” の例文
あの英人の殺傷事件を想像しながら、木曾の尾垂おたるの沢深い山間やまあいを歩いて行くのは薄気味悪くもあるほど、まだそのうわさは半蔵らの記憶になまなましい。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)