少年郎わかもの)” の例文
少年郎わかものの巨体が大地へ叩きつけられ、ね起きたが、また投げられ、ついに武行者の下となって、その鉄拳てっけんの乱打にウもスもいわなくなった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地主屋敷の門へ、いま、こう言いながら帰って来たのは、最前、武行者に谷川がけへ投げ込まれた例の白面の少年郎わかものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、もっとはやかったのは、少年郎わかものの姿だった。飛燕ひえんわざといってよい。武松のつかの手をばッと間髪に蹴上げていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)