少姐ねえ)” の例文
唯今ただいま何します、どうも、貴下御免なさいましよ。主人が留守だもんですから、少姐ねえさんのお部屋でついお心易立こころやすだてにお炬燵こたを拝借して、続物を読んで頂いておりました処が、」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今夜までに返すからと言ったにゃあ言いましたけれども、何、少姐ねえさんは返してもらうおつもりじゃございませんのに、やっと今こっちじゃあ思い出しました位ですもの。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)