小祠ほこら)” の例文
息休めもしないで一氣に登つたので、二人の額からは汗がぽた/\落ちた。頂上近い所にある小祠ほこらまで來て、その側の石に腰をおろした。小祠は田舍の郵便箱のやうな形をしてゐる。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
歩んで来た白衣の人は、しばらく、弁財天の小祠ほこらの傍に棒のように突立っていました。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)