小弟しょうてい)” の例文
兄のクリストフは、末弟ばっていのこの出過ぎた向上心を許しはしなかった。おびただしい楽譜の筆写を発見すると、小弟しょうていの手からそれを取り上げて、六か月の苦心の結果を火に投じてしまったのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)