導師どうし)” の例文
……ほどなく梵鐘ぼんしょういんいんと鳴る中を導師どうしに引かれて、長い廊をうねり曲がり、三尊の灯華ちょうかおごそかな本堂へ進む。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近所の法類からしかるべき導師どうしを頼むほどの御布施おふせが出せなかったのである。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
その時本堂の内では今しも稲田の草庵から移された善光寺如来の御分身が、金堂厨子こんどうずしの内ふかく納められ、導師どうし親鸞がおごそかな礼拝を終っているところだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、雄山が、導師どうしとして、将士一同へそういった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)