対髑髏たいどくろ)” の例文
すゐして言ふ事を得せしめば、紅葉は露伴の長所に、少くとも乗入らんとせしなり、しかして露伴も亦た「対髑髏たいどくろ」、「奇男児」等の鋭利なる奇想を廻り遠しとや思ひけむ
対髑髏たいどくろ にしても若しあれを紅葉山人が書かれたものとしたら、そう云う題もつけなさらなかったろうし、又あの女主人公のおたえを「隣の女」のお小夜の様な凄い腕の女にされたかもしれない。
紅葉山人と一葉女史 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)