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寞々
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ばくばく
ふりがな文庫
“
寞々
(
ばくばく
)” の例文
空々
寞々
(
ばくばく
)
たる隠者のような生活を夢のように頭のなかにえがいて、ぼんやり一日をくらすようになった。
癩
(新字新仮名)
/
島木健作
(著)
やがて、女が一言二言何かつぶやきながら、廊下へ出て行くと、パチンと頬を殴る音が続けざまに聞えていたが、やがてまた外は無気味な、汚水のような
寞々
(
ばくばく
)
とした静かさになった。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
寞々
(
ばくばく
)
とした雲棚引き、東の
涯
(
はて
)
にただ一つ
糠星
(
ぬかぼし
)
が
瞬
(
またた
)
いているばかり、
四方
(
あたり
)
を
囲繞
(
とりま
)
く峨々たる山は、闇を
凌
(
しの
)
いで黒く
聳
(
そび
)
え嵐に吹かれて唸りをあげ、山裾を流れる大河の水は岩に
遮
(
さ
)
かれて叫んでいる。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
寞
漢検1級
部首:⼧
13画
々
3画