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寛袴
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シャロワールイ
ふりがな文庫
“
寛袴
(
シャロワールイ
)” の例文
「あつたあつた!」たうとう彼は半身をかしげて、縞の
寛袴
(
シャロワールイ
)
についてゐた大きな
衣嚢
(
かくし
)
の底から鍵を取り出しながら叫んだ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
放埒な遊び人であることはその顔を見れば一目で分る! 燃えるやうな緋の
寛袴
(
シャロワールイ
)
に
*
ジュパーンをまとひ、派手な花模様の帯をしめて、腰には
長劔
(
サーベル
)
と
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
樹脂
(
タール
)
で汚れて脂じんだ縞の
寛袴
(
シャロワールイ
)
を穿いた男が、もう一人の、ところどころに
補布
(
つぎ
)
の当つた青い
長上衣
(
スヰートカ
)
を著た、お
額
(
でこ
)
に大きな瘤のある男に向つて言つた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
彼等の家は郡書記のはいてゐる
寛袴
(
シャロワールイ
)
の二倍も古びてゐた。屋根にはところどころ藁も無い処があつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「人を誤魔化さうつたつて駄目なことよ! それだつて、おいら達より他にやあ、からつきし持ちこんだ者あ
無
(
ね
)
えでねえか。」さう、縞の
寛袴
(
シャロワールイ
)
を穿いた男が反駁した。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
それから彼のはいてゐる
寛袴
(
シャロワールイ
)
だが、その太いことといつたら、彼がどんな大股に歩いても足はまるで見えず、
酒蒸桶
(
さかをけ
)
が往来をよたよた蠢めいてゐるといつた恰好だつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「悪魔の手つちふと、それあいつたいなんだね?」さう縞の
寛袴
(
シャロワールイ
)
を穿いた男が聞き咎めた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
目を醒まさしてしまひをりましたんでな! こつぴどく叱りつけてやらうと思ひましたが、
寛袴
(
シャロワールイ
)
をはいたり胴着をきたりしてゐるうちに、雲を霞と逃げうせてしまひをりました。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そのかはりに土耳古人が穿いてゐるやうなだぶだぶの
寛袴
(
シャロワールイ
)
を穿き、帯には拳銃を吊り、頭には一種異様な、一面に露西亜文字とも波蘭文字ともつかぬ文字で書き埋めた帽子を冠つてゐた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
村長は
主人
(
あるじ
)
らしく、ルバーシュカひとつにリンネルの
寛袴
(
シャロワールイ
)
といつた服装で座についてゐる。彼の鷲のやうな独眼は、ちやうど春づきかかつた夕陽のやうに、だんだん細くなつて視覚がぼやけはじめる。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
寛
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
“寛”で始まる語句
寛
寛濶
寛々
寛永
寛政
寛文
寛衣
寛闊
寛恕
寛大