富限者ふげんしゃ)” の例文
「お前は、めんめさえよければ、ええとじゃけに、バナナも食うつろが、蓮根も食いよって、富限者ふげんしゃの子供でも、そげんな食わんぞな!」
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
今のように富限者ふげんしゃが、山の手や郊外に土地をもっても、そこを住居いえにしていなかったので、蔵と蔵との間へ茶庭をつくり、数寄すきをこらす風流を楽しんでいた。