“寄食人”の読み方と例文
読み方割合
かかりゅうど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どの寺にも寄食人かかりゅうどを息詰らす家族というものがあった。最後に厄介になったのは父の碁敵であった拓本職人の老人の家だった。貧しいが鰥暮やもめぐらしなので気は楽だった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
婢女はしため寄食人かかりゅうど——大家族主義の典型的に、以前は大勢の人々が、ここの家にもいたのであったが、打ちつづいた天災に家計衰え、一人去り二人去り人々去って、今はわずかに肉親だけが
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)