寂黙しじま)” の例文
若い漁師は寒そうに首をすくめて、覚えずこう呟こうとして、そのまま口を噤んでしまった。少しでも声を立てて深い寂黙しじまを破るのが、何だか気味悪く感じられたのだ。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)