家體やたい)” の例文
藁葺わらぶきの古びたる二重家體やたい。破れたる壁に舞樂の面などをかけ、正面に紺暖簾のれんの出入口あり。下手しもてに爐を切りて、素燒の土瓶どびんなどかけたり。庭の入口は竹にて編みたる門、外には柳の大樹。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)