家裏やうら)” の例文
川に張り出した道頓堀の盛り場は、仇女の寝くたれ姿のように、たくましい家裏やうらをまざまざと水鏡に照し出している。
大阪の朝 (新字新仮名) / 安西冬衛(著)
一つゐる葭切のこゑはすがすがし広間とほりて家裏やうらに響けり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上げ潮にむつかしい家裏やうらをみせた川魚料理の
水の上 (新字新仮名) / 安西冬衛(著)