“家船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えぶね50.0%
エンベ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時の川舟の旅行は非常に強く印象に残り、後年、家船えぶねなどの水上生活者をしらべるようになったのも、この時の川舟旅行が動機になった。蜑民タンミンの舟なのである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
花やかな色で隈どつた船が二艘、大分離れて、碇を卸してゐるのは、烏賊釣りに来てゐる天草の家船エンベだ、と教へてくれた。其は、機関の湯を舷に汲み出して、黒い素肌を流して居る船員の心切ぶりだ。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)