家綱いえつな)” の例文
やはりあの矢だ。家綱いえつなはそううなずきながら、的につき立った矢をしばらく見まもっていたが、やがて脇につくばっている扈従こしょうにふりかえって
日本婦道記:箭竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
およそ残虐の限りを尽くした家光いえみつが死んで家綱いえつなが四代将軍となっていたころのことである。
千代田の内外大騒動、大名旗本総登城、だが家綱いえつな職を継ぎ、功臣名将輔佐したため、シ——ンと天下治まった。しかしもちろんその底において、一味の不安脈々と、波打っていたのはいうまでもない。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)