室内へやぬち)” の例文
そは我面色の土の如く變じたればなるべし。われは室内へやぬちの物の旋風の如く動搖するを覺えて、そのまゝはたと地にたふれぬ。
垣間見ぬ君が室内へやぬち
室内 (新字旧仮名) / 渡久山水鳴(著)
さなり、我なりと、われは假聲つくりごゑして答へたり。室内へやぬちの燈消ゆると共に、ジエンナロは窓より跳り出で、いち足出して逃げて行く。其外套は風にひるがへれり。
室内へやぬちには一小卓を安んじ、上に十字架を立てたるが、ともしびをばその前に點せるなり。二人の小娘はきぬはづして、白き汗衫はだぎゆるやかに身にまとひ、卓の下に跪きて讚美歌を歌へり。