宛然まるきり)” の例文
彼は絨毯の上を、しつかりと歩んでゐたつもりであつたが、もし傍観者があつたならば、その足付が、宛然まるきり躍つてゐるやうに見えたかも知れない。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼は絨毯の上を、しっかりと歩んでいたつもりであったが、もし傍観者があったならば、その足付が、宛然まるきり躍っているように見えたかも知れない。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)