トップ
>
孑然
>
げつぜん
ふりがな文庫
“
孑然
(
げつぜん
)” の例文
忽然
(
こつねん
)
として其初一人来りし此裟婆に、今は
孑然
(
げつぜん
)
として一人立つ。待つは機の熟して
果
(
このみ
)
の落つる我が
命終
(
みやうじゆう
)
の時のみなり。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
我自ら我身を顧りみれば
孑然
(
げつぜん
)
として小虫の如く、車夫に
罵
(
のの
)
しられ馬丁に叱られ右に避け左にかがまりて、ようやくに志す浅草三間町へたどり着きたり。
良夜
(新字新仮名)
/
饗庭篁村
(著)
大内は西方智識の所有者であったから
歟
(
か
)
、堺の住民が外国と交商して其智識を移し得たからである歟、
我邦
(
わがくに
)
の城は
孑然
(
げつぜん
)
として町の内、多くは外に在るのを常として
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
孑
漢検1級
部首:⼦
3画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“孑”で始まる語句
孑孑
孑孒
孑遺
孑々
孑子
孑孑虫
孑孑蟲