子熊こぐま)” の例文
一方ではまた、何事とも知れぬ極度の恐怖に襲われて、氷塊の間の潮水をもぐって泳ぎ回る可憐かれん子熊こぐまもやがてなわの輪に縛られて船につり上げられる。そうして懸命の力で反抗しあばれ回る。
空想日録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)