“女徳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょとく50.0%
にょとく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はこの乱雑な有様を、いささかあきれた眼で眺めた。これがかねてから、几帳面きちょうめん女徳じょとくの一つと心がけて来た自分の所作しょさかと思うと、少しあさましいような心持にもなった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
朝起きた時奥歯に物のはさまつたやうな心持する事なくその日その日を送り得ばとなるも妻となるも何ぞ選ばん。あれも一生これも一生ぞかし。いづれにしても柔和は女徳にょとくの第一なり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)