女兒こども)” の例文
新字:女児
先に立つ女兒こども等の心々は、まだ何か恐怖に囚はれてゐて、手に手に小い螢籠を携へて、密々ひそ/\と露を踏んでゆく。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
岸の智惠子が俄かの驚きに女兒こども等の泣き騷ぐも構はず、はら/\してる間に、吉野は危き足を踏みしめて十二三間も夜川の瀬を追驅けた。波がザブ/\と腰を洗つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女兒こども等は恐怖に口を噤んで、ブル/\顫へて立つてゐる。小さいのはシク/\泣いてゐた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)