“奥鐘”の読み方と例文
読み方割合
おくかね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また奥鐘おくかね山の峭壁は真に垂直に近いもので、魔神が天斧を揮ってザクリと截ち剖った其片割れは、何処へけし飛んでしまったか判らないが、他は二、三百米から六
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
黒部別山べっさんの大タテガビンや奥鐘おくかね山の絶壁のように、他に類例を認められないようなものは別としても、五、六十米から百米前後の高さに屹立しているものは、珍らしくないのである。
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
上流奥鐘おくかね山の絶壁の突端から、きわどく身を交しながら忽然と走り出した黒部川は、ここに全容を曝露して、白泡を噛んで六、七町の間を躍り狂って来るが、一度足元の崖下にのめり込むと
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)