奉幣ほうへい)” の例文
一時に全国諸社の奉幣ほうへいを遊ばすので、なにか一つの社だけに願掛がんがけをすることが、ほかをおろそかにするように感じられたのであろう。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「白山権現様へ奉幣ほうへいのお役が、年に二三度登山するだ。——その奉幣のお役人が、今日あたりは山へ入られるという話だが」
天保の飛行術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
茅場かやば町お旅所にて奉幣ほうへいのことあり、それより日本橋通町すじ、姫御門を抜けて霞ヶ関お山に還御かんぎょ也。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
奏楽がおこり、奉幣ほうへいの式があって、やがて、幄舎あくしゃのうちの、賜餐しさんとなる。