“奇応丸”の読み方と例文
旧字:奇應丸
読み方割合
きおうがん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衝立ついたては皆さんもごぞんじのように、ふすま障子に似て台がありますが、その家のは薬の看板を造り直したもので、奇応丸きおうがん、高瀬謹製の文字が読まれます。そこが姉の家でした。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
高瀬で造り出した奇応丸きおうがんは、木曾山でとれるくまを土台にして、それにシナ朝鮮のほうから来る麝香じゃこうやにんじんなぞを用い、形もごく小粒な飲みいい丸薬として金粉きんぷんをかけたものですが
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)