太鼓張たいこばり)” の例文
寝屋ねやの屏風太鼓張たいこばりふすまなぞ破れたるを、妻と二人して今までは互に秘置ひめおきける古きふみ反古ほご取出とりいだして読返しながら張りつくろふ楽しみもまた大厦高楼たいかこうろうを家とする富貴ふうきの人の窺知うかがいしるべからざる所なるべし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
主人あるじ五左衛門ござゑもんおどろきまして太鼓張たいこばりのふすまをけて、五
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)