大総帥ゲトマン)” の例文
この基督教国で大総帥ゲトマンからの上書を悪魔がかつ浚つて行つたなどといふ面妖な話は、つひぞこれまで聞いたこともないと言つた。
どうして阿父さんは煮団子ガルーシュキを美味くないなどとおつしやるのです? うちのカテリーナは大総帥ゲトマンでも滅多に口にすることの出来ないやうな煮団子ガルーシュキを拵らへるのですよ。
さて或る時のこと、大総帥ゲトマンが何事か国書をもつて女帝の闕下へ奏上しようと思ひ立つたのぢや。
このやうに珍らしい歌を、これほど巧みに歌ふ琵琶師バンドゥリストはつひぞこれまで見なかつた。はじめ彼はサガイダーチヌイだの、フメリニーツキイだのといつた、昔の大総帥ゲトマンの物語をうたつた。
何から何まで悪魔の手にしてやられてしまつたのだ! ほいほい大総帥ゲトマンからの恩賞も水の泡だ! 女帝への上書が飛んでもないものの手に渡つてしまつたのだ! ここで祖父はくそみそに悪魔を