大榴弾だいりゅうだん)” の例文
敵艦のいだしたる三十サンチの大榴弾だいりゅうだん二個、あたかも砲台のまん中を貫いて破裂せしなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
砲台の真中まなかに破裂せし敵の大榴弾だいりゅうだんの乱れ飛ぶにうたれて、尻居しりいにどうと倒れつつはげしき苦痛に一時われを失いしが、苦痛のはなはだしかりしわりに、脚部の傷は二か所とも幸いに骨をけて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)