大悦おほよろこ)” の例文
それは大悦おほよろこびでせうよ、それではそれとおきめだネ、おまへが買つておやりでなければわたしが買つてせんべつにやらうと思つてたのです。おまへ又お忘れでないよ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
其かはり作文は得意だと見えて、君から「優」なんて字を貰つて帰つて来ると、それは大悦おほよろこびさ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お城ではニナール姫と、ジウラ王子との姿が見えなくなつたといふので、大騒ぎをしてゐるところだつたので、ニナール姫がひよつこりと帰つてくると、お父様は大悦おほよろこびで
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「小さいお嬢さんが明日あした海へ行くんだつて、大悦おほよろこびでお寝みになりました。」
青い風 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
それがぴッたりつたので大悦おほよろこび!
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
大悦おほよろこびで手を叩いて、大きな声で、「鳩ポツポウ。」をうたひながら、しきりに、おいで/\をしますけれど、鳩は自分のおつとめさへすれば、かまつたことはないといつたやうに、すましこんで
鳩の鳴く時計 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
キクッタはそれを見て、日頃ひごろおもひがかなつたと、大悦おほよろこびでした。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)