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大己貴
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おおなむち
ふりがな文庫
“
大己貴
(
おおなむち
)” の例文
父の病を
祷
(
いの
)
りに来た彼は、現世に超越した異教の神よりも、もっと人格のある
大己貴
(
おおなむち
)
、
少彦名
(
すくなびこな
)
の二神の方へ自分を持って行きたかった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
永禄二年公家藤原某作てふ『
塵塚
(
ちりづか
)
物語』巻三に
卜部兼倶
(
うらべかねとも
)
説として、大黒というはもと
大国主
(
おおくにぬし
)
の
命
(
みこと
)
なり、
大己貴
(
おおなむち
)
と連族にて昔天下を経営したもう神なり。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
常陸に現れた
大己貴
(
おおなむち
)
・
少彦名神
(
すくなびこなのかみ
)
が、『延喜式』に薬師菩薩神社と登録せられてあるのも、本地垂迹説によって薬師如来に習合せられたのではなくして、この神
俗法師考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
何十丈からの大岩石をめぐって、高山の植物の間から
清水
(
しみず
)
のしたたり落ちるあたりは、古い社殿のあるところだ。
大己貴
(
おおなむち
)
、
少彦名
(
すくなびこな
)
の
二柱
(
ふたはしら
)
の神の
住居
(
すまい
)
がそこにあった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
己
常用漢字
小6
部首:⼰
3画
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
“大己貴”で始まる語句
大己貴命
大己貴尊