“おおなむち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大己貴66.7%
大汝16.7%
大穴牟遅16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永禄二年公家藤原某作てふ『塵塚ちりづか物語』巻三に卜部兼倶うらべかねとも説として、大黒というはもと大国主おおくにぬしみことなり、大己貴おおなむちと連族にて昔天下を経営したもう神なり。
大汝おおなむちみことなどの名の一部分の意義は、大名持おおなもちすなわち多数の名称所有者の意であって、名誉ある名「大名オホナ」を持つという意ではないようだ。事実いろいろの名を持った神である。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
八十神やそがみ大穴牟遅おおなむちの神を欺いて、赤猪あかいだと言ってまっかに焼けた大石を山腹に転落させる話も、やはり火山から噴出された灼熱した大石塊が急斜面を転落する光景を連想させる。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)