“大入場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおいりば66.7%
おほいりば33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とどよめいたことほど、能登守の男ぶりは水際立みずぎわだった美男子でありました。それはまず大入場おおいりばの連中をうならせたほかに、かの雛壇の連中をして
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼自身の方で恥かしさに吐き気を催す様な、一種異様の心持を意味したのだから、芝居小屋の大入場おおいりばから、相手に見られる心配なく、相手を眺めてやるということは
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
改めて明くる日取調とりしらべられた時も、真砂座へ行つて居た事が判ると、委員長の小倉と云ふ男が芝居好で、自分達とよく大入場おほいりばなどで落合うた仲なので、訳なく事済みになつたのは可笑をかしかつた。
学生時代の久米正雄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)