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多加志
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たかし
ふりがな文庫
“
多加志
(
たかし
)” の例文
廊下を抜けた茶の間にはいつか古い長火鉢の前に昼飯の支度も出来上っていた。のみならず母は次男の
多加志
(
たかし
)
に牛乳やトオストを養っていた。
年末の一日
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
Sさんは午前に一度、日の暮に一度
診察
(
しんさつ
)
に見えた。日の暮には
多加志
(
たかし
)
の
洗腸
(
せんちょう
)
をした。多加志は洗腸されながら、まじまじ電燈の火を眺めていた。
子供の病気:一游亭に
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
多加志
(
たかし
)
はやっと死なずにすんだ。自分は彼の小康を得た時、入院前後の消息を
小品
(
しょうひん
)
にしたいと思ったことがある。
子供の病気:一游亭に
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
妻は二階に眠れる
多加志
(
たかし
)
を救ひに去り、
伯母
(
をば
)
は又
梯子段
(
はしごだん
)
のもとに立ちつつ、妻と多加志とを呼んでやまず、
既
(
すで
)
にして妻と伯母と多加志を
抱
(
いだ
)
いて屋外に出づれば、
更
(
さら
)
に又父と
比呂志
(
ひろし
)
とのあらざるを知る。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
加
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
志
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“多加”で始まる語句
多加
多加意加美