夕飯時ゆうめしどき)” の例文
先生は昔の事を考えながら、夕飯時ゆうめしどき空腹くうふくをまぎらすためか、火の消えかかった置炬燵おきごたつ頬杖ほおづえをつき口から出まかせに
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
職人方が帰り際には台所で夕飯時ゆうめしどきには主人が飯をべさせ、寒い時分の事だから葱鮪ねぎまなどは上等で、あるいは油揚に昆布などを入れたのがお商人あきんど衆の惣菜でございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やが夕飯時ゆうめしどきになった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)