声柄こゑがら)” の例文
男はあとを言ひさしたまゝ、おい/\声を立てて泣き入つてゐるが、声柄こゑがらにどこか聞覚えがあるやうに思つて、そつと襖を細目に押しあけて覗いてみた。そして飛上るばかりに吃驚びつくりした。