境地とち)” の例文
昼間こそ人々はき来したが、夜になるとほとんどだれも通らず、ただひたすら先を急いで迂回することをいとう人ばかりが、恐々こわごわながらもこの境地とちを、走るようにしてとおるばかりであった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)