塵土ちりひぢ)” の例文
憐む可きクラリモンドは、聖水がかゝると共に、美しい肉体も忽ち塵土ちりひぢとなつて、唯、形もない、恐しい灰燼の一塊と、半ば爛壊らんゑした腐骨の一堆とが残つた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)