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塗籠
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ぬりこ
ふりがな文庫
“
塗籠
(
ぬりこ
)” の例文
その
玉章
(
たまずさ
)
の中には、恐ろしい毒薬が
塗籠
(
ぬりこ
)
んででもあったように、
真蒼
(
まっさお
)
になって、白襟にあわれ口紅の色も薄れて、
頤
(
おとがい
)
深く差入れた、
俤
(
おもかげ
)
を
屹
(
きっ
)
と視て
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
萬兩
分限
(
ぶげん
)
と言はれる大分限のくせに、
塗籠
(
ぬりこ
)
め一つ作らず、『佐渡の土は燒けないから』と漏らしたといふ、主人徳右衞門の不敵さは、町内の噂になつて居ります。
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
窃
(
ひそ
)
かに彼女の母親を殺して、地下室の壁の中に
塗籠
(
ぬりこ
)
めたもので、次いでその遺産の相続者たる彼女を不法檻禁して発狂せしめ、法律上の相続不能者たらしめようとしていた確証が発見され
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
陣屋は
塗籠
(
ぬりこ
)
め、小路を割り、人数繁きこと、稲麻
竹葦
(
ちくい
)
の如し
小田原陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“塗籠”で始まる語句
塗籠籐
塗籠造
塗籠窓